ここでは、痛みの種類と症状、治療と予防、具体的なリハビリ内容を解説いたします。
更に具体的な内容を理解したい方は、こちらの記事もご覧ください。
痛いとは?
痛みの種類は、幅広い分け方があります。
ここでは、時期に応じた痛みについて、解説していきます。
痛みには、大きく分けて4つの種類があります。
①腫れて痛い、②神経痛、③骨(関節)痛、④筋肉痛、の4つです。
それぞれ、説明していきます。
①腫れて痛い
肩や膝などの体の一部が腫れることで、痛みを引き起こします。
腫れは、炎症していると言い換えることもできます。
腫れて痛いときの特徴は以下です。
痛みの感じ方 | ズキズキ、ジンジン |
痛い時間帯 | 安静にしていても痛い、夜間 |
安静にしていても痛い場合は、腫れて痛い可能性があります。
代表的な病名は、【五十肩(腱板断裂)】【膝の水腫(半月板・靭帯損傷)】などです。
【治療・予防法】
・アイシング(冷やす)
・圧迫(腫れている部位を圧迫する)
・挙上(痛い部位を心臓より高くする)
・お薬(炎症止め)
・腫れている水を抜く
・安静
・リハビリ(痛みの部位の管理方法を指導、テーピングでの圧迫など)
痛めた直後は、周辺の組織に炎症反応がみられます。
この炎症によって痛みが出現している場合、①腫れて痛いです。
この時期は、まずはRICE処置と言われている、痛めた部位の炎症をとる対処を行います。
安静にして、冷やす、圧迫する、挙上するのです。
※専門家(医師や理学療法士)に相談しましょう。
②神経痛
神経が原因となって引き起こす痛みのことです。
神経に何らかの原因で、刺激が加わったことで生じます。
神経痛の特徴は、以下です。
痛みの感じ方 | ビリビリ、ピリピリ |
痛い時間帯 | 様々。常にしびれていることもあれば、日内変動があることも。 |
正座した後にしびれる感じに近い場合は、神経痛の可能性があります。
代表的な病名は、【脊柱管狭窄症】【椎間板ヘルニア(頚椎・腰椎)】【頚椎症・頚髄症】などです。
【治療・予防法】
・お薬(神経の炎症や活動をおさえる)
・神経ブロック注射
・手術
・リハビリ(姿勢の修正、筋肉の硬さを軽減する)
神経症状が進行した場合は、手術を考慮するほど辛い神経痛。
一方、手術をしても神経症状は残る場合もあります。
できるだけ早めにリハビリを行うのが重要です。
リハビリでは神経にとって負担となっている姿勢の改善や、筋肉の硬さを軽減させることで、神経への負担を減らすことを目的とします。
※専門家(医師や理学療法士)に相談しましょう。
③骨(関節)痛
骨が原因となって引き起こす痛みのことです。
骨や骨の周囲の組織にも痛みを感じるセンサーがあるので、骨や骨の周囲の組織が傷むことが原因です。
骨(関節)痛の特徴は、以下です。
痛みの感じ方 | ゴリゴリ、ガリガリ |
痛い時間帯 | 骨(関節)を動かすと、痛い。 |
関節がゴリゴリして痛みを伴う場合は、骨(関節)痛の可能性があります。
代表的な病名は、【変形性関節症】【骨折】【外反母趾】【関節リウマチ】などです。
【治療・予防法】
・お薬(痛み止め)
・手術
・リハビリ(骨や関節に負担の少ない姿勢を目指す、筋力をつける、柔軟性を改善する)
基本的には、変形は手術をしない限り、治りません。
ただ、変形による痛みは改善の余地があります。
なぜなら、変形によって痛みが生じている場合、変形した部分に過剰な負担がかかっていることが問題です。
その過剰な負担を、リハビリによって分散することで痛みが軽減する可能性があります。
※専門家(医師や理学療法士)に相談しましょう。
④筋肉痛
筋肉痛は、身近で比較的イメージしやすいかと思います。
筋肉の痛みです。
筋肉に負荷がかかることが原因です。
筋肉痛の特徴は、以下です。
痛みの感じ方 | だるさ、じんわり、どよーん |
痛い時間帯 | 筋肉の動かすと痛い。 |
だるさを伴って筋肉が痛い場合は、筋肉痛の可能性があります。
代表的な病名は、【膝痛】【腰痛症】【五十肩】です。
【治療・予防法】
・お薬(痛み止め)
・リハビリ(筋肉の硬さを改善、反対側の筋力をつける)
筋肉の硬さが原因となっていることが多いので、筋肉の硬さをとるリハビリを行います。
また、筋肉が硬くなりやすい原因は筋力が低下していることも要因です。
そのため、筋力をつけることや、姿勢を修正することも有効な手段です。
※専門家(医師や理学療法士)に相談しましょう。
痛みのまとめ
痛みの種類は大きく、①腫れて痛い、②神経痛、③骨(関節)痛、④筋肉痛、があることを説明しました。
この種類を知ることと同じくらい、重要なことがあります。
重要なことは、痛みの種類は単体で起きることは少ない、ということです。
例えば、腫れて痛い膝にも、神経痛、骨(関節)痛、筋肉痛が生じている場合があるのです。
このように痛みの原因が様々であるため、治るまでに時間がかかります。
痛みの原因を確かめていく流れ
では、実際に痛みの原因は以下のような流れでみていきます。
痛みの種類が単体であることは少ないと説明しました。
そのため、筋肉痛があるからと言って、筋肉痛に対してリハビリを行っても、他の原因が隠れている場合があります。
他の原因が隠れていると、リハビリを行っても効果はありません。
また、腫れを悪化させたり、変形を強める可能性もあります。
状態を悪くしないように、step1から順番にチェックを行い、リハビリを行う部分を絞り込んでいきます。
体が痛い方へのまとめ
痛みがある場合は、できるだけ早めに対応することが重要です。
病院へ行った方が良い場合も数多くありますので、どこに行けば良いか困った際は、一度リハフィットまでご相談ください。