パーキンソン病の進行を遅らせる方法はあるの?
こんにちは!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
父がパーキンソン病と診断されました。
調べると徐々に進行する病気のようですが、進行を遅らせる方法はありますか?
この疑問を解決します。
- 本記事の内容
・パーキンソン病の進行を遅らせるとは?
・①中等度以上の運動が有効
・②リハビリ(理学療法)が有効
本記事を読むことで、パーキンソン病の進行を遅らせる方法を理解できます。
3分で読めるので、パーキンソン病を遅らせる方法を知りたい方は、最後まで読んでみてください。
パーキンソン病の進行を遅らせるとは?
パーキンソン病によって出現する症状が生活に影響を及ぼします。
具体的な症状は、「無動(むどう)」「筋強剛(きんきょうごう)」「静止時振戦(せいしじしんせん)」「姿勢反射障害(しせいはんしゃしょうがい)」です。
詳しい説明は省略します。
簡単にまとめると、前述した症状によって、歩けなくなることが最大の問題です。
そのため、パーキンソン病の進行を遅らせるとは、歩ける期間や歩ける距離を出来るだけ保つことと置き換えられます。
次に、具体的な進行を遅らせる方法をみていきましょう。
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① 中等度以上の運動が有効
京都大学の月田和人医師らの研究グループによる報告です。
この研究での結論です。
中程度から高い強度の運動習慣は、パーキンソン病進行に伴う歩行機能と姿勢の低下を遅らせる優れた効果があることが分かった。
Kazuto Tsukita , Haruhi Sakamaki-Tsukita , Ryosuke Takahashi : Long-term Effect of Regular Physical Activity and Exercise Habits in Patients With Early Parkinson Disease.Neurology 2022.22 ; 98(8): e859–e871.
つまり、中等度から高い強度の運動は、パーキンソン病進行を遅らせるわけです。
では、中等度から高い強度の運動とは、どの程度の運動を指すのでしょうか?
この研究で用いられている評価項目は、次のようになっています。
中等度…ダブルス テニス、社交ダンス、狩猟、アイススケート、カートを使用しないゴルフ、ソフトボール、またはその他の同様の活動など。
高い強度…ジョギング、水泳、サイクリング、シングルス テニス、エアロビクスダンス、スキー (ダウンヒルまたはクロスカントリー) など。
ただ運動すれば良い(ウォーキングなど)わけではなく、それなりの負荷をかける必要があります。
② リハビリ(理学療法)が有効
理学療法ガイドラインのパーキンソン病の部分には、リハビリ(理学療法)の有効性が記載されています。
この有効性の一部は、パーキンソン病の症状の進行を遅らせることに有効です。
初期にあるパーキンソン病患者に対して、
(前略)理学療法(ストレッチングエクササイズ、筋力トレーニング、バランス練習、有酸素運動)や運動(健康増進)を行うことを弱く推奨する。
日本理学療法学会連合: 脳卒中理学療法ガイドライン.日本理学療法ガイドライン第2版 2021:pp119-120.
中期にあるパーキンソン病患者に対して、
(前略)理学療法(運動療法、動作指導、運動イメージ、患者および家族指導)や運動(LSVT BIG®、太極拳、その他)を行うことを弱く推奨する。
日本理学療法学会連合: 脳卒中理学療法ガイドライン.日本理学療法ガイドライン第2版 2021:pp122-123.
との推奨が出されています。
これは、リハビリを行う際に中等度以上の運動でなくても、進行を遅らせる可能性があると解釈できます。
まとめ
パーキンソン病の進行を遅らせる方法について解説しました。
- パーキンソン病の進行とは、歩けなくなること
- 中等度から強い強度の運動が進行を遅らせる可能性がある
- リハビリを中心とした、ストレッチや筋力トレーニング、太極拳などの運動が進行を遅らせる可能性がある
パーキンソン病の診断を受けて、リハビリを行っていない方は、進行予防のために、リハビリを検討することをオススメします。
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