【なぜ】脳卒中後に装具をつける理由は?
こんにちは!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
脳梗塞になってからリハビリ病院で作った装具で歩いてます。
この装具ははずせるようになりますか?
この疑問を解決します。
- 本記事の内容
・装具をつける理由
・装具を使わないことによって起こるデメリット
・装具をはずすために必要なこと
本記事を読むことで、装具をつける理由とはずすために必要なことが理解できます。
2分で読めるので、装具をはずすための方法について知りたい方は、最後まで読んでみてください。
装具をつける理由
脳卒中後に、装具をつける理由は大きく3つあります。
① 麻痺を補助する、② 可動域の維持、③ 歩きの改善、です。
① 麻痺を補助する
脳卒中の後遺症の一つである、「麻痺」。
この麻痺によって、体重を支えることが困難となります。
麻痺を補助して体重を支えるために、装具を使います。
例えば、装具を使うことで、立てなかった方が、立つことが出来るようになります。
② 可動域の維持
脳卒中の後遺症の一つである、「痙性」。
簡単に言うと、筋肉が過剰につっぱる症状です。
筋肉が過剰につっぱると、そのまま筋肉は硬くなり、最終的には関節の可動域に制限を及ぼします。
装具を使うと、関節可動域が制限されないように予防できます。
③ 歩きの改善
脳卒中の後遺症は、「麻痺」や「痙性」だけでなく、「感覚障害」や「バランス不良」なども引き起こします。
そのような状態で歩くと、うまく歩けません。
装具は、動きづらかった部分のサポートの役割となるため、歩きが安定します。
次に、装具を使わないことによって起こるデメリットをご紹介します。
装具を使わないことによって起こるデメリット
装具を使わないことによって起こるデメリットも3つあります。
① 動作ができなくなる、② 関節の可動域に制限ができてしまう、③ 異常な歩きになってしまう、です。
① 動作ができなくなる
装具があれば出来る動作が、装具をはずすことでできなくなります。
例えば、立つと膝がガクッと曲がってしまう場合。
装具をつけていると膝が安定してしっかり立つことができますが、装具をはずすと立てなくなります。
② 関節の可動域に制限ができてしまう
装具をつけないと、関節が硬くなってしまう(=拘縮)危険性があります。
特に、足首が下を向く現象(=底屈)は多くの脳卒中の方でみられます。
装具を使うことで、足首が下を向かないようにサポートすることができますが、装具をはずすと足首が下を向いたままになってしまうのです。
③ 異常な歩きになってしまう
歩きには、必要な関節の可動域や筋力があります。
関節の可動域や筋力が不十分だと、正しい歩きができません。
それを補うために装具を使用すると、ある程度正しい歩きに近づきます。
装具をはずすと、必要な動きが出せずに、異常な歩きとなりやすいです。
以上の装具をつける理由とデメリットを踏まえた上で、はずすために必要なことを考えていきましょう。
装具をはずすために必要なこと
ここまでをまとめると、装具は「必要な機能を補うために使う」と言えます。
そのため、装具をはずすためには、「必要な機能を獲得する」ことが必要です。
装具をつける理由となっていた、3つがありました。
この3つを獲得できれば、装具は不要になります。
① 麻痺を補助する
↓
麻痺を改善する
② 可動域の維持
↓
可動域を維持、向上する
③ 歩きの改善
↓
必要な関節可動域、動きを獲得する
これらを獲得する方法の一つが、「リハビリ」です。
そのため、装具をはずすことを希望している場合、まずはリハビリを行って理学療法士に相談するのが一番の近道です。
装具は足りない機能を補ってくれているため、むやみにはずすと、悪い動きを覚えてしまう可能性があります。
自己判断にならないよう、ぜひ専門家に相談してください。
まとめ
装具をつける理由は、① 麻痺を補助する、② 可動域の維持、③ 歩きの改善。
装具を使わないことによるデメリットは、① 動作ができなくなる、② 関節の可動域に制限ができてしまう、③ 異常な歩きになってしまう。
装具をはずすためには、機能を向上させる必要があり、リハビリを行うことが重要。
リハビリ申し込みはコチラ
ご質問がある方は、下記からどうぞ。