【画像で解説】今すぐできる脳卒中後の腕と肩の痛みに対する対処法
こんにちは!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
脳梗塞になって、腕や肩を動かすと痛くて…
なにか対処法はありますか?
この疑問を解決します。
- 本記事の内容
・脳卒中の腕や肩の痛みの原因
・すぐに出来る腕や肩の痛みへの対処法
・三角巾の付け方
本記事を読むことで、脳卒中の腕や肩の痛みの原因を知った上で、対処法が理解できます。
2分で読めるので、腕や肩の痛みへの対処法を知りたい方は、最後まで読んでみてください。
脳卒中の腕や肩の痛みの原因
脳卒中後に生じる、腕や肩の痛みの原因は、大きく3つにわけられます。
① 脳卒中による感覚障害、② 筋肉や関節の痛み、③ 打撲による痛み、です。
順番に説明していきます。
① 脳卒中による感覚障害
脳の中には、感覚を受け取る部位があり、この部位が損傷することで、感覚障害が生じます。
感覚障害は、「しびれ」や「鈍麻(=触られてる感覚が分かりづらいまたは、全く分からない)」に加えて、「痛み」もその一つです。
例えば、脳の感覚の中継核と言われる、「視床」。
視床の損傷があった場合、「視床痛」と呼ばれる、昼夜ともに痛みが続いたり、少しの触られた刺激が激痛と感じるような症状が出現します。
この視床痛に代表されるような、脳の損傷によって起こる感覚障害が痛みの原因となります。
② 筋肉や関節の痛み
脳卒中後遺症の主な症状である、「麻痺」。
麻痺によって、身体を支えるための筋肉がうまく働きません。
筋肉がうまく働かないことによって、無理して動かしたり、動かさずに関節が硬くなってしまって生じる痛みがあります。
例えば、肩関節の亜脱臼は代表的な症状です。
肩の周りの筋肉が麻痺することで、腕の重さを支えることができずに、肩が少しはずれたような状態となります。
亜脱臼自体が痛みを出しているわけではないですが、亜脱臼によって関節が正常とは異なった位置にあるまま、関節を動かすことで筋肉や関節の痛みが出現しています。
③ 打撲による痛み
最後は、意外と見落としやすい、打撲による痛みです。
脳卒中後遺症の方は、「麻痺」や「感覚障害」によって、適切な位置で関節を安定させることができません。
そのため、寝返りのときに「腕を忘れる」ことや、歩いていて「腕をぶつける」ことを頻回に行ってしまいます。
これを繰り返すことで、痛みが生じています。
以上の3つが、脳卒中後遺症で腕や肩が痛くなる原因です。
次に、対処法を説明します。
すぐに出来る肩や腕の痛みへの対処法
今すぐに出来る、肩や腕の痛みへの対処法は、「腕を(ある程度)固定する」ことです。
「固定すると、関節がかたまって良くないのでは?」
との考えもありますよね。
でも、痛みがある方が、関節がより硬くなってしまいます。
痛みがない状態で、固定した方が、むしろ動きが出やすいです。
それくらい、「痛み」は慎重に考えた方が良いです。
その上で、固定に適した物品は、「三角巾」と「アームスリング」です。
それぞれにメリットとデメリットがあります。
三角巾 | アームスリング | |
固定性 | ◎ | ○ |
装着しやすさ | △ | ◎ |
きちんとつけられれば、三角巾が良いですが、難しい場合はアームスリングでも問題ありません。
三角巾の付け方
三角巾の付け方をご紹介します。
一人では、装着できないので、ご家族や介護者が装着します。
麻痺があるため、腕を持ちながら装着するのに多少の技術を要します。
難しい場合は、アームスリングで対応しましょう。
病院でも使用されているアームスリングはコチラ↓
まとめ
脳卒中後遺症の腕と肩の痛みと対処法について、解説しました。
腕と肩の痛みの原因は、① 脳卒中による感覚障害、② 筋肉や関節の痛み、③ 打撲による痛みの3つ。
この3つを予防・改善するために、三角巾(アームスリング)は有効。
三角巾は装着がやや難しいので、その場合はアームスリングを使用する。
付け方が分かりづらい場合は、お気軽にご相談ください。
腕や肩の痛み、麻痺でお困りの方は、リハビリをご利用ください。
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ご質問がある方は、下記からどうぞ。