【対策付き】何もしてないのにむせるのは、なぜ?
こんにちは!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
夫は3食をむせなく、食べられるようになったの。
ただ、心配事が…
食事は出来るのに、ふとした瞬間にむせるんだけど、なにか対策は出来るのかしら?
この疑問を解決します。
- 本記事の内容
・何もしてないのにむせる理由
・脳卒中の後遺症でむせる
・むせへの対策
本記事を読むことで、むせないようにする方法を理解できます。
むせないようにする対策を知りたい方は、最後まで読んでみてください。
何もしてないのにむせる理由
むせることは生きるために必要な生体反応です。
なぜなら、食べ物などが気管に入らないように防いでいるからです。
では、万が一食べ物が気管に入ってしまったらどうなるのでしょうか?
食べ物が気管に入ると、肺に到達して「肺炎」などを引き起こします。
ちなみに、「肺炎」は、日本人の死因の第5位です。(2021年厚生労働省)
食べ物が気管に入る(入ろうとする)ときに、むせて気管に入らないようにするのは、何となく分かりますよね?
では、何もしてないのにむせるのは、何が気管に入ろうとしているのでしょうか?
答えは、「唾液(=だえき、つば)」です。
唾液が気管に入ろうとしたのを防ぐために、むせているんですね。
脳卒中の後遺症でむせる
脳卒中の後遺症に、「嚥下障害(=飲み込み障害)」があります。
「嚥下障害」があると、唾液をうまく飲み込めずに、むせる危険性が高いです。
「嚥下障害」が生じるのは、
- 飲み込みの筋肉に麻痺
- 意識障害
- 高次脳機能障害
- のどの感覚障害
など多岐に渡ります。
脳卒中後遺症は、「片麻痺」と呼ばれるように片側に症状が出現するため、片側でうまく飲み込めないという症状が起きます。
これらの嚥下障害それぞれの原因に応じて、専門的なリハビリを行います。
むせへの対策
ご家族やご本人でも今からできる、むせへの対策をご紹介します。
それは、「頸部回旋法」です。
簡単に言うと、首を麻痺している側にまわすことで、むせにくくなります。
(画像は、左麻痺の方に対して、左回旋で飲み込みをしている画像。 ※ 右麻痺では、逆の右回旋。)
画像引用:リハツバメ
もう少し詳しく説明します。
首をまわすと、まわした側ののどは狭くなり、反対側ののどは広くなります。
のどが狭くなった側には唾液はほとんどいかず、広くなった側に唾液が流れます。
つまり、麻痺している側に首をまわすことで、麻痺している側ののどは狭くなり、麻痺していない側ののどは広くなるわけです。
ちなみに、この首をまわすのは自分で行わなくてもOKです。
介助者やご家族が首の位置を介助してセッティングするだけでも、効果があります。
まとめ
- なにもしてないのにむせるのは、「唾液」が原因
- 唾液でむせやすいのは、脳卒中後遺症の「嚥下障害」が関係している
- 簡単にできる対策は、首を麻痺側にまわすこと
専門の理学療法士によるリハビリ体験
ご質問がある方は、下記からどうぞ。