【講演】当センター理学療法士が第13回離床全国学会2023で講演しました
2023年6月24日(土)に、当センターの理学療法士、實結樹が第13回日本離床学会全国学術大会のシンポジウム講演を行いました。
「魁!離床塾 ウチのこんな取り組みどうでしょう?全病期を繋ぐ理想のアプローチ」というテーマのシンポジウムのもと、「ICU以外のPICS認知度」を講演いたしました。
ICU以外のPICS認知度
PICSというのは、「ピックス」と読みます。ICUを退出した後も続く、様々の症状を指します。
このPICSは、筋力低下だけでなく、認知機能や精神機能など、意外なところにも症状が出ます。
そのため、退院後に、「やる気がでない」「疲れやすい」などの症状がある場合は、「PICS」の可能性があるのです。
このPICSは、ICUだけでなく、回復期リハビリテーション病院や在宅、施設でも取り組む必要があります。
実際に私たちがICU意外のPICS認知度を調査したところ、回復期リハビリテーション病院以降では、認知度はかなり低い数値となりました。
この認知度を改善するために、2つの方法を紹介しました。
- ICUから申し送る
- ICU以降のスタッフが自ら学ぶ
特に、ICU内でのPICS認知度は向上しており、対策も出来てきています。
そのため、現在はICU以降の病期に伝えていくことが重要です。
同じシンポジウムでは、谷先生による、申し送りや評価ツールの紹介がありました。
このあたりが整理されて、ICU退室後に困っている方々へのアプローチに繋がれば良いなと思っています。
久しぶりの対面開催の離床学会
本学会は、4年ぶりの対面での開催でした。(オンラインとのハイブリッド)
オンラインでは伝わらない、発表者や参加者の熱量が感じられて、内容以上に得るものが多い会となりました。
特に、医師や栄養士など、これまでみられなかった職種の方が講演や参加されており、今までにない盛り上がりを見せていました。
また、離床は病院で行うだけのものではなく、在宅や生活のすべてにおいて重要であるというメッセージを感じる会でした。
今までは、急性期よりの講演が多かったのですが、今回は生活期にも焦点が当たっていました。
長期離床というグループもあり、職種や病期を超えた学会への進化を感じました。
学んだことや感じたことを、リハフィットに還元していきたいと思います。