下の血圧はどんな意味があるの?上の血圧だけじゃだめ?
こんにちは!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
最近、上の血圧は問題ないんだけど、下の血圧が上がってて…
でも、上の血圧が問題なければ気にしなくて良いよね?
この疑問を解決します。
- 本記事の内容
・拡張期血圧とは
・拡張期血圧を見る理由
拡張期血圧と拡張期血圧を見る理由について、理解できます。
3分で読めるので、血圧を学んで健康を目指したい方は、最後まで読んでみてください。
拡張期血圧とは
血圧を測定すると、2つの数字が出ます。
例えば、130/80といった感じです。
この「80」は、一般的には下の血圧と言われ、医学的には「拡張期血圧」と言います。
拡張期血圧は、以下のように定義されます。
心臓が拡張しているときに血管にかかる圧力の値
日本高血圧学会;高血圧の話.2019.
ちょっとイメージし辛いですよね。
イメージするために、上の血圧と言われている「収縮期血圧」も理解しましょう。
収縮期血圧は、以下のように定義されます。
心臓が収縮し血管にもっとも強い圧力がかかっているときの値
日本高血圧学会;高血圧の話.2019.
心臓が収縮すると、血液が一気に全身へ押し出されます。
このときには、血管にかかる圧は最大になります。
一方、心臓が収縮を終えた際にも、血液は流れます。
そのときに、血管にかかる圧は最小になります。
更に、血圧は、
心臓から押し出される血液量(心拍出量)と、血管の収縮の程度やしなやかさ(血管抵抗)
日本高血圧学会;高血圧の話.2019.
によって、決まります。
まとめると、拡張期血圧は、心拍出量が少ない状態での血圧になり、血管抵抗を表すのです。
拡張期血圧をみる理由
血圧の治療基準になるのは、基本的に「収縮期血圧」です。
そのため、一般的には収縮期血圧をおさえておけばOKです。
それを前提で、拡張期血圧を見る理由を紹介します。
拡張期血圧を見る理由は、血管抵抗を評価できるからです。
具体例を挙げて、説明します。
この時に、血管の硬さが関係してくるのですが、血管を①心臓に近い血管と、②心臓から遠い血管にわけて説明します。
拡張期血圧が高い場合
①心臓に近い血管が柔らかいと、多くの血液が②心臓から遠い血管に到達します。
この際、②心臓から遠い血管が硬化していると、圧は上がります。
結果として、拡張期血圧が上がります。
この場合、拡張期血圧のみが上がる現象になります。
拡張期血圧が低い場合
①心臓に近い血管が硬いと、少ない血液が②心臓から遠い血管に到達します。
この際、到達した血液が少ないため、圧はそんなに上がりません。
結果として、拡張期血圧は下がります。
この場合、収縮期血圧は上がり、拡張期血圧が下がる現象になります。
この現象が起きている状況は、心臓に近い血管が硬くなっているので、血管系の病気予防が特に重要になってきます。
少し難しいところもありますので、このあたりは何度も繰り返し読んでくださいね。
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