【実例あり】パーキンソン病の薬の副作用?薬が切れると動けないときは、薬を増やす?
こんにちは!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
パーキンソン病のお薬が効いている時間は調子が良いのですが、効果が切れると全然動けないです…
お薬を増やすしか方法はないのでしょうか?
この疑問を解決します。
- 本記事の内容
・ウェアリングオフ現象(薬が効く時間と効かない時間の差が大きい)
・ウェアリングオフ現象に対する対策
・実際に改善したケースを紹介
本記事を読むことで、ウェアリングオフ現象への対処法を理解できます。
3分で読めるので、ウェアリングオフにお困りの方は、今の薬をそのまま増やす前に、最後まで読んでみてください。
ウェアリングオフ現象(薬が効く時間と効かない時間の差が大きい)
パーキンソン病に対する第一選択のお薬は、「マドパー(レポドパ:L-ドパ)」とされています。
このお薬は、パーキンソン病の原因である、ドパミンを補充する作用があります。
そのため、「マドパー」を服用することで、パーキンソン病の症状である、手足のふるえや筋肉のこわばり、動作が遅くなる、歩行障害などが改善します。
一方で、「マドパー」の効果が切れて、効果がある「on」と効果がでない「off」の時間が出現する、ウェアリングオフ現象に悩まされることがあります。
ウェアリングオフ現象によって、薬の効果が出る「on」の時間が短くなると、どんどん不安が強くなっていきます。
ウェアリングオフ現象に対する対策
間違った対策としては、むやみに「マドパーを増やすこと」です。
なぜなら、「マドパー」を増やすと、ウェアリングオフ現象がより悪化する可能性があるからです。
マドパーは効果が出るまでに量を少しずつ増やすのが一般的です。
そのため、マドパーの増量自体は何ら問題はありません。
「マドパー」を増やす前に検討して欲しいことがあります。
ウェアリングオフ現象に困ったら、他の作用の薬を試す、ことを医師に相談してみてください。
理由を説明します。
パーキンソン病に対するお薬には、いくつかの種類があります。
ドパミンを補充するもの(L-ドパ)やドパミンに似た成分を補充するもの(ドパミンアゴニスト)、ドパミンを分解しないように阻止するもの(モノアミン酸化酵素 B(MAOB)阻害薬)などがあります。
特に、ドパミンを分解しないように阻止するもの(モノアミン酸化酵素 B(MAOB)阻害薬)は、ウェアリングオフの改善に有効だとされています1)。
そのため、ウェアリングオフ現象にお悩みの際は、違うお薬の追加を検討することをオススメします。
1) 日本神経学会:パーキンソン病診療ガイドライン2018.
実際に改善したケースを紹介
実際に、ウェアリングオフ現象に悩んでいて、モノアミン酸化酵素 B(MAOB)阻害薬が追加されたことで、症状が改善したケースをご紹介します。
【Aさん】
マドパーを服用中、off時間に体が動かない。
医師の診察時に相談して、「エクフィナ」を追加で処方。
翌日の朝からoff時間に改善がみられ、「スッキリ快調」に。
モノアミン酸化酵素 B(MAOB)阻害薬の一つである、「エクフィナ」を追加で処方されたことによって、ウェアリングオフ現象の改善がみられました。
この追加処方に至るには、もう一つ、大切なポイントがあります。
それは、医師への相談の仕方、です。
医師の方針は「マドパーの増量」だったのですが、この方はすごく上手に相談されたようです。
他の作用があるお薬は、いかがお考えでしょうか?
このような聞き方をしたおかげで、「エクフィナ」処方に至ったようです。
まとめ
- マドパーを服用して、ウェアリングオフ現象に悩んだ場合は、他の作用があるお薬も有効
- モノアミン酸化酵素 B(MAOB)阻害薬 は、ウェアリングオフ現象の改善に有効
- エクフィナを内服したことで、ウェアリングオフ現象が改善したケースを紹介
※ パーキンソン病に対するお薬は、種類や量が複雑なので、必ず医師や薬剤師と綿密に相談してください。
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