【理学療法士が画像で解説】杖を使ってどう歩けば良いの?
こんにちは!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
最近、歩きが不安定になってきたので、杖を使おうと思うのですが、うまく使えません。
杖を使って歩く方法を知りたいです。
この疑問を解決します。
- 本記事の内容
・①杖を使った歩き パターンA(3動作)
・②杖を使った歩き パターんB(2動作)
・杖をつく位置
・杖の使い方で混乱を招く理由
本記事を読むことで、杖の使い方を理解できます。
3分で読めるので、杖をうまく使えない方は、最後まで読んでみてください。
①杖を使った歩き パターンA(3動作)
杖を使った歩きで、最も安定して行える方法です。
安定性は良いですが、歩く速度はゆっくりになります。
杖→片足→片足と、順番に出すのが特徴です。
手順が3つあることから、「3動作」と呼ぶこともあります。
1)杖を出す
杖を出す位置は、前・外に出します。
足の小指より10cm外、20cm前、を目安にしましょう。
2)杖と反対側の足(画像では右足)を出す
杖がしっかり安定することを確認します。
反対側の足は、杖と同じくらいの位置に出します。
杖を超えないように、注意しましょう。
3)杖に近い側の足を出す
杖と反対側の足で安定していることを確認します。
その上で、杖に近い側の足を、杖と反対側の足と揃えるようなイメージで出します。
杖を含めて、一歩一歩確実に出すことが重要です。
②杖を使った歩き パターンB(2動作)
杖は念の為につく、くらいの方にオススメの方法です。
安全を確保しつつ、杖なしと同じくらいの速度も出ます。
杖と足を同時に出すことが特徴で、「2動作」とも呼ばれます。
1)杖と、杖と反対側の足を同時に出す
杖と反対側の足を同時に出します。
このとき、片足で立つ時間が出来ますので、バランス能力が求められます。
2)杖と反対側の足を同時に着く
杖と反対側の足を、同時に接地させます。
良くある間違いとしては、足から接地することです。
足を先に接地してしまうと、杖を使っている効果がほとんどありません。
同時が難しい場合は、杖から着くことを意識してみてください。
3)後ろ側にある足を出す
後ろ側の足は、杖と反対側の足よりも前に出すのがポイントです。
できるだけ、杖なしの歩きをイメージして、リズムよく歩いてみてください。
杖をつく位置
杖をつく位置は、だいたいこのようなイメージです。
外すぎたり、前すぎると、杖で体重を支えることが難しくなります。
杖の使い方で混乱を招く理由
杖の使い方で、混乱するのは、「自分の状態と歩き方が合っていない」ことがあるからです。
実際に、
医師から
「3動作で歩きましょう」
と言われた方が、
理学療法士から
「2動作が良いと思いますよ」
と、言われたケースがあります。
このケースでは、実際に両方の歩き方を当センター理学療法士が確認して、ご本人の状態に合った方法をお伝えしました。
まとめ
- 杖の使い方は2つの方法がある
- 安定を求めるなら、3動作
- 速度を求めるなら、2動作
ご自身の状態に合わせた杖の使い方や歩き方について、当センターでもアドバイスを実施しております。
気になる方は、一度ご相談ください。
ご質問がある方は、下記からどうぞ。