1日10,000歩は古い?健康的な歩数を解説
こんにちは!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
健康に良いからと毎日10,000歩を目指していたんだけど、最近は疲れてしまって難しくなった。
無理してでも、10,000歩を歩いた方が良いかい?
この疑問を解決します。
- 本記事の内容
・目標の歩数と歩き方
・歩けば歩くほど良いわけじゃない
・歩き方のポイント
本記事を読むことで、健康的な歩数と歩き方が理解できます。
1分で読めるので、目標の歩数を知りたい方は、最後まで読んでみてください。
目標の歩数と歩き方
早速、結論です。
1日8,000歩、
そのうち20分を速歩き
(普段の歩きの110〜115%)
以上を、目標の歩数と歩き方にすると、健康を獲得できます。
詳しく説明します。
歩けば歩くほど良いわけじゃない
歩数と死亡率に関する研究を紹介します。
この研究では、アメリカ成人の4,840名を対象として、約10年間の追跡調査を実施しました。
結果は、1日4,000歩を歩いた人達と、8,000歩を歩いた人達では、8,000歩を歩いた人たちの方が、死亡リスクが約半分に減ることが明らかとなっています。
さらに、8,000歩を歩いた人達と、12,000歩を歩いた人達では、死亡リスクはほとんど変わりませんでした。
歩けば歩くほど健康になる訳ではないことを気づかせてくれる研究です。
少なくとも、4,000歩よりは8,000歩の方が死亡リスクは低かったので、8,000歩あたりは目標にしたいところです。
歩き方のポイント
次は、日本の研究をご紹介します。
この研究では、約5,000人の65歳以上の男女を対象として、10年以上にわたる追跡調査を実施しています。
結果は、8,000歩のうち、20分を中等度の運動(普段の歩行速度の110〜115%)で歩くことで、生活習慣病のリスクが1/10になったと報告されています。
同じ歩くのであれば、このような少しの速歩きを入れたいですね。
まとめ
- 1日8,000歩歩いた方が、4,000歩に比べて死亡リスクは半減。
- 8,000歩と12,000歩では死亡リスクは変わらない。
- 8,000歩のうち、速歩き(普段の110〜115%)を入れることで生活習慣病のリスクが1/10に。
可能な範囲で、歩数と速度を意識して、歩いてみてください。
ちなみに、歩行速度を意識するには、トレッドミル(写真)が最適です。
<参考文献>
Pedro F. Saint-Maurice, PhD,et al : Association of Daily Step Count and Step Intensity With Mortality Among US Adults
JAMA. 2020;323(12):1151-1160.
Yukitoshi Aoyagi , et al.Habitual physical activity and health in the elderly: The Nakanojo Study.Geriatr Gerontol Int 2010;10 (sup1):236–243.
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