【理学療法士監修】外反母趾で足が痛い時の靴の選び方
こんにちは!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
外反母趾の部分が、靴に当たって痛い…
靴はどうやって選べば良いの?
この疑問を解決します。
- 本記事の内容
・自分に合った良い靴かをチェックするポイント
・ワイズを選べる靴があるお店
・外反母趾が当たって痛い場合の調整法
本記事を読むことで、外反母趾に合った靴の選び方を理解できます。
3分で読めるので、靴の選び方を知りたい方は、最後まで読んでみてください。
自分に合った良い靴かをチェックするポイント
自分に合った良い靴かをチェックするポイントは、5つあります。
- 足長に合う
- 足囲に合う
- 適切な硬さがある
- 踵が低い
- 足のアーチがある
順番に説明します。
絶対にやってはいけない決め方
チェックポイントを説明する前に、絶対にやってはいけない決め方をご紹介します。
外反母趾があると、足囲が広がってしまうので、足幅が狭い靴をはくと、当たって痛いのです。
これに対して良くある間違いは、「✕ サイズを大きくして当たらないようにする ✕」ことです。
絶対ダメです。
サイズが合わないと、靴が足を保護してくれないので、更に外反母趾を悪化させてしまうからです。
簡単に(大げさに)言うと、スリッパと同じです。
日本の靴屋さんでは、足囲の種類が多くないので、気持ちは分かりますが、ここは妥協しない方が良いです。
足長(以下、サイズ)に合う
当たり前ですが、足のサイズに合った靴を選びましょう。
自分の足のサイズから0.5〜1.0cmの余裕を持つことがポイントです。
踵を合わせた状態で、足のつま先が靴の先端に接していないのが目安です。
足囲(以下、ワイズ)に合う
サイズが足の縦の長さだとすると、ワイズは横の長さになります。
外反母趾の方は、変形によってワイズが大きくなっているため、特に課題となります。
履いた状態で、足がきつくないワイズを選びましょう。
サイズによって実際の長さは変わりますので、ここではワイズの言い方を記載しています。
ワイズ | A | B | C | D | E | 2E | 3E | 4E〜 |
←狭い…広い→
Eの数字が増えるごとにワイズが広い靴だと思っていただいてOKです。
適切な硬さがある
適切な硬さも、靴にとっては重要です。
最近では、「履きやすさ」を重視した柔らかい靴が多くみられます。
柔らかい靴は、足にとって良くないのです。
適切な硬さがあるかのチェックポイントは2つ。
- 縦に折ろうとして、わずかにたわむ(つま先と踵がつくのは、論外)
- 左右にねじろうとして、わずかにたわむ(90°以上回旋するのは、論外)
これを満たしていれば、靴としての最低限の機能は果たしているはずなので(他にもあるのですが)、合格点です。
サイズとワイズが適切でも、柔らかい靴だと足を守ってくれません。(最初は履きやすい感じがするかもしれませんが…)
踵が低い
踵が低いことも、外反母趾を悪化させない上で、重要です。
踵が高いと、つま先にかかる負担が大きくなります。
更に、踵が高い靴は、「靴の先端が狭い」です。
いわゆる、ヒールです。
この2点から、踵の低い靴を選びましょう。
足のアーチがある
足の裏には、足の「アーチ」と呼ばれる足をサポートする機能が備わっています。
このアーチが破綻すると、「扁平足(へんぺいそく)」と呼ばれる、ベタ足になります。
扁平足になると、足が内側にねじれやすくなり、母指側に負担がかかります。
母指側への負担がかかり続けると、外反母趾を悪化させてしまいます。
そのため、靴の中敷きにアーチサポート機能がある靴を選びましょう。
リハフィットでは、オーダーメイドでアーチサポートができるインソール(中敷き)を作成しています。
こちらも合わせてご利用ください。
ここまで、外反母趾を予防、悪化させないための自分に合った靴の選び方を紹介しました。
じゃあ、靴屋さんに行こうとなるのですが、サイズと靴の硬さは選べても、ワイズを選べる靴はかなり少ないです。
そのため、ワイズを選べる靴を3方向からご紹介します。
ワイズを選べる靴があるお店
ワイズを選べたり、調整できるお店を3つ紹介します。
1つ目は「ニューバランス」さん、2つ目は「あゆみ」さん、3つ目は「特注・オーダーメイド」です。
ニューバランス
スニーカーのブランドである、ニューバランス。
ニューバランスでは、ワイズの種類が豊富です。
アメリカだと6種類、日本でも4種類あります。
また、サイズとワイズを測った上でのジャストフィットのシューズを見つけるサービス「ウィズサイジング・システム」があります。
あゆみ
病院や介護の場面で利用されることが多い、あゆみ。
あゆみでも、ワイズを選ぶことができます。
また、左右違ったサイズ・ワイズを選べる上、11Eというかなり幅広いワイズに対応できるのも特徴です。
ただ、デザイン毎にワイズの種類があるわけではないので、デザインとの兼ね合いは注意が必要です。
【公式】あゆみシューズ通販|介護・リハビリ|幅広・装具・外反母趾対応
特注・オーダーメイド
特注・オーダーメイドも自分に合った靴を探す上では、選択肢になります。
費用がかなり高額になるため、価格との相談になると思います。
「靴 オーダーメイド」で検索すると、たくさんのお店が出てきます。
どうしても東京都や都市部が中心のため、お住まいの地域によっては不便なこともあります。
外反母趾が当たって痛い場合の調整法
ワイズや自分に合う靴がどうしてもなかった場合は、購入後自分で調整するのも方法の一つです。
「ポイントストレッチャー」という、足が当たる部分を広げる製品があります。
伸びない皮の場合は難しい場合もありますが、スニーカーであれば、ほぼ使えると思います。
リハフィットにもあるので、気になる方はご相談ください。
まとめ
- 自分に合った良い靴を探すには、① サイズに合う、② ワイズに合う、③ 適切な硬さがある、の3点
- ワイズの選択肢は少ないが、取り扱いのあるお店もある
- 買った後に痛い場合は、ポイントストレッチャーでの調整も
足の痛みに対するリハビリ体験
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