本日(2023年2月24日)、上尾中央総合病院主催の「運動療法を地域連携で支えようセミナー」に、当センターの實結樹が参加いたしました。
タイトルにあるように、運動療法は病院内だけでなく、地域全体で行おうという趣旨のセミナーです。
この説明だと、何のことか分かりませんよね。
実は、心臓リハビリテーションは長生きに良い影響を与えると報告されています。
良い影響なら、心臓病を患った方全員がずーーーーっと外来で心臓リハビリテーションを受けれれば良いですよね。
でも、リハビリには期限があり、心臓リハビリテーションも例外ではありません。
なんと、リハビリ期限は150日です。
長い人生、たったの150日ですよ。
もちろん、150日以降は自分自身で運動を継続できれば問題ないのですが…
一人で継続するのは、中々難しいです。
そこで、病院で行われる外来心臓リハビリテーションが終了した方が、地域での運動施設で運動を継続するために連携しようというセミナーが、今回参加させていただいたセミナーです。
当センターもそうなのですが、病院からの詳しい情報は中々手に入れることができません。
病院ではどんな診断をうけ、どんな治療をして、どんなリハビリをしたか。
どんなリスクがあって、どんな生活指導をして、どんな運動指導をしたか。
専門的な情報を正確に引き継ぐ手段は確立されていません。
正確な情報はお身体を安全に、効率よく改善するために、必要不可欠です。
では、その情報をいきなり用紙にして届ければ良いのでしょうか?
答えは、NOです。
なぜなら、地域で働いているスタッフは、医療従事者でない方もいれば、医療従事者でも心臓リハビリに詳しくない方もいます。
そのような方が、情報用紙を見ても、ほとんど意味がありません。
じゃあ、どうするのか?
まずは、地域で働いているスタッフが、心臓リハビリテーションのことを知る必要があります。
学んで、必要性を理解する。
そうすると、自然に情報が必要ということに気づく。
今回のセミナーはその第二弾です。
テーマは、「心臓リハビリテーションの現状と実際」ということで、
理学療法士の白石先生と、リハビリ看護師の岡田先生が、それぞれ講義をしてくださいました。
質疑応答の際には、医師の中野先生の見解も聞くことができ、大変有意義な会となりました。
主催者の皆様には、心から感謝申し上げます。
実際に、心臓リハビリ後に当センターで運動されている方がいます。
おかげさまで、上尾中央総合病院の心臓リハビリスタッフの方と連携をとりながら、運動指導を行っています。
その方たちがさらに安心して運動できるよう、更に連携をすすめていければ良いなと感じました。
心臓リハビリ終了後で、運動を継続する場所を探していましたら、一度当センターにご相談ください。
一緒に最善を尽くす方法を考えましょう。