効果のあるリハビリを受けるには、認定理学療法士が良いの?
こんにちは!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今、リハビリを受けている理学療法士さんと合わないような気がして…
調べてみると、「認定理学療法士」というのを見つけました。
効果的なリハビリを受けるには、認定理学療法士の方が良いのでしょうか?
この疑問を解決します。
- 本記事の内容
・認定理学療法士とは?
・認定理学療法士の課題
・効果的なリハビリを受けるには、認定理学療法士×技術で探す
本記事を読むことで、認定理学療法士を知った上で、効果的なリハビリを受けるための探し方が理解できます。
3分で読めるので、理学療法士をお探しの方は、最後まで読んでみてください。
認定理学療法士とは?
認定理学療法士とは、ある分野の専門性を表す資格になります。
認定理学療法士の資格は、「(公社)日本理学療法士協会」から付与されます。
認定理学療法士は国家資格ではないですが、国家資格である「理学療法士」の資格がないと、そもそも認定理学療法士にはなれないので、理学療法士の上位資格とも言えます。
日本理学療法士協会の認定制度は、次のような流れです。
国家試験に合格
研修のカリキュラムがある
指定研修の受講や学会発表、試験、論文執筆などの基準に合格
認定理学療法士までの道のりを見ると、それなりの労力を費やす必要があることが分かります。
認定理学療法士と専門理学療法士の違い
認定理学療法士と専門理学療法士の違いは、日本理学療法士協会のホームページでは以下のように記載されています。
認定理学療法士は臨床実践分野において秀でている理学療法士とし認定看護師教育を模倣した仕組みとする。
専門理学療法士は学問的指向性の高い理学療法士としてリハビリテーション医学会等の専門医制度を模倣した仕組みとする。
公益社団法人日本理学療法士協会:認定・専門理学療法士制度について
認定理学療法士と専門理学療法士の違いをさらに説明すると、
認定理学療法士は、臨床現場での知識や技術で優れている理学療法士。
専門理学療法士は、論文などの研究分野で優れている理学療法士。
リハビリを受ける立場では、「認定理学療法士」の方が力を発揮してくれると言えます。
認定理学療法士の種類
認定理学療法士には、20種類もの認定理学療法士があります。
そのため、リハビリを受ける場合は、どの分野の認定理学療法士なのかをチェックする必要があります。
例えば、効果的な脳卒中リハビリを受けようとした場合、「脳卒中認定理学療法士」が適任です。
このように、お悩みの症状と一致した認定理学療法士を探しましょう。
脳卒中認定理学療法士 |
神経筋障害認定理学療法士 |
脊髄障害認定理学療法士 |
発達障害認定理学療法士 |
運動器認定理学療法士 |
切断認定理学療法士 |
スポーツ理学療法認定理学療法士 |
徒手理学療法認定理学療法士 |
循環認定理学療法士 |
呼吸認定理学療法士 |
代謝認定理学療法士 |
地域理学療法認定理学療法士 |
健康増進・参加認定理学療法士 |
介護予防認定理学療法士 |
補装具認定理学療法士 |
物理療法認定理学療法士 |
褥瘡・創傷ケア認定理学療法士 |
疼痛管理認定理学療法士 |
臨床教育認定理学療法士 |
管理・運営認定理学療法士 |
学校教育認定理学療法士 |
認定理学療法士の課題
問題がないように思える、認定理学療法士。
認定理学療法士には、課題もあります。
ここでは、2つ紹介します。
特別な技術があるわけではない
課題は、認定理学療法士=特別な技術がある、とは言い切れない点です。
認定理学療法士には、実技試験はありません。
一方、理学療法に関する特別な技術を身につけるには、実技試験や実技研修が必要なことが多いです。
例えば、脳卒中の片麻痺を改善するのに有効とされている、ボバースコンセプトや促通反復療法(川平法)、PNFなどを習得するには、それぞれの団体での試験や研修が必要です。
そのため、脳卒中認定理学療法士であっても、これらの技術を持っていない場合もあります。
現在の認定制度がベストとは言えない
2つ目の課題は、現在の認定制度が本当の意味で認定にふさわしいのか、分からない点です。
認定理学療法士制度だけではなく、全ての認定制度の課題とも言えますが、完ぺきな認定制度をつくることはほぼ不可能です。
なぜなら、利点と欠点が表裏一体だからです。
例えば、知識中心の研修にすると実践が疎かになり、知識・実践ともに充実した内容にすると、認定までのハードルが上がって認定をとる人が少ないという課題が出てきます。
そのため、どこかで妥協点を探して認定制度を作る必要があるため、ベストとは言えないのです。
実際に、認定制度にも変化があります。
私が認定理学療法士を取得した頃は、「10症例の症例報告」が必要でした。
「10症例の症例報告」で不合格や再提出になる場合もありました。
現在(2022年〜)の認定制度では、この症例報告は不要となりました。
このように、ベストを目指して日本理学療法士協会側も修正を繰り返しています。
効果的なリハビリを受けるには、認定理学療法士×技術で探す
認定理学療法士は、その分野での臨床に優れている一方で、技術についての確証がない上、認定制度にも課題があることを説明しました。
この状況で効果的なリハビリを受けるためには、どのように理学療法士を探せば良いのでしょうか?
オススメの方法は、「認定理学療法士」と「提供されるリハビリ内容」の組み合わせを確認することです。
例えば、「脳卒中認定理学療法士」と「促通反復療法(川平法)」のような組み合わせです。
そうすれば、脳卒中の臨床に優れており、特別な技術を有していることが分かります。
この方法で確認すれば、「頭でっかち理学療法士」や「学ばない理学療法士」に当たらずに、自分を良くしてくれる理学療法士にたどり着きやすいです。
認定・特別な技術が全てではない
もちろん、認定も特別な技術も持っていない理学療法士であっても、「凄腕理学療法士」は存在します。
患者さんに寄り添い、考え、超一流の腕を持っているスーパー理学療法士。
ただ、探すのが難しいのも事実ですし、認定も特別な技術も持っていない「学ばない理学療法士」の可能性もあります。
良し悪しの振れ幅が大きい事を考えると、今回紹介した「認定理学療法士」×「特別な技術」で探していただければ、「それなりに良い」理学療法士に出会うことが出来ると思います。
まとめ
- 認定理学療法士と専門理学療法士がある
- リハビリを受ける際には、認定理学療法士の方が実践的に優れている
- より効果的なリハビリを受けるには、認定理学療法士×特別な技術で探す
リハフィットの理学療法士
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