【実践画像で解説】振動を使ったリハビリって効果があるの?
こんにちは!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
脳卒中になった後、手足がつっぱることが良くあって…
インターネットで調べると、振動が良いって書いてあったんだけど、実際どうなの?
この疑問を解決します。
- 本記事の内容
・振動刺激のリハビリ効果
・手足へのパワープレート®を使用したリハビリ風景
本記事を読むことで、振動刺激の効果と、実際の振動刺激を利用したリハビリ場面が理解できます。
1分で読めるので、振動刺激の効果について知りたい方は、最後まで読んでみてください。
振動刺激のリハビリ効果
振動刺激を用いた場合の効果は2つあります。
① 痙縮(:けいしゅく=手足のつっぱり)を軽減させる。
② 痛み(しびれを含む)を軽減させる。
それぞれ、みていきましょう。
① 痙縮(手足のつっぱり)を軽減させる。
脳卒中後遺症の一つに、痙縮(手足のつっぱり)があります。
痙縮が起きるのは、脳卒中などで筋肉への指令が障害され、筋肉の過剰興奮が抑えられないことが原因とされています。
筋肉の過剰興奮に対して、振動刺激を当てることで、興奮が低下することが分かっています。
以上から、振動刺激を痙縮がある部分に当てることで、痙縮が軽減するのです。
② 痛み(しびれを含む)を軽減させる。
脳卒中の後遺症に限らず、痛みの軽減にも効果があります。
痛みは、ご存知の通り、脳が感じています。
痛いと思っている部位に傷などがなくても、脳が「痛い」と思ったら、「痛い」のです。
この脳の反応に対して、振動刺激を当てると、痛みを感じにくくなります。(専門用語では、痛みの閾値を上げるとも言います。)
※痛みと同様の仮説が「しびれ」にも効果的な可能性があるものの、効果の報告にはバラツキがあります。
続いて、具体的な手足への振動刺激を使ったリハビリをご紹介します。
手足へのパワープレート®を使用したリハビリ風景
基本的には、手や足に対して、振動マシンとの接地面を増やした上で、バランスボールなどで圧迫を加えます。
こうすることで、振動が目的とする身体の部位に適切に、確実に加わります。
具体的な方法を紹介します。
手(上肢)に対する振動刺激
パワープレート®の上に、クッション台を乗せて、その上に肘から手までをリラックスした姿勢でおきます。
その状態のまま、上からバランスボールで圧迫を加えます。
振動刺激によって指が曲がってしまう場合は、指を伸ばすサポートをします。
足(下肢)に対する振動刺激
パワープレート®の上に、バランスマットを乗せて、その上にふくらはぎの後面全体が接触するように足をおきます。
その状態のまま、上からバランスボールで圧迫を加えます。
痙縮が強い場合は、足首を上げるサポートを行うことで、より効果的となります。
まとめ
- 振動刺激は、痙縮や痛み(しびれ)を、軽減させる
- 手や足へのパワープレート®を使用した具体的なリハビリ方法を解説した
振動刺激も用いたリハビリ体験
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